商品化するまでの道のり編
前回は運転時とカーナビゲーション確認の両立を問題視いたしましたが、まずは視線移動距離や視線角度を検証する必要がございます。
自家用車での測定は出来ても車の設計理念からのデータを調べたく、ほぼ全メーカーに以下のような問い合わせを行いました。
そして、2社を除きほとんどの返答は
このたびお問い合わせいただきました、ナビゲーションシステムの画面の高さに関しましてご案内いたします。
社内に確認いたしましたが、ご案内できる寸法のデータはございませんでした。
ご記載いただきましたとおり、極端に目線が下がらないような位置に設置しておりますが、ディスプレイまでの高さとしてのデータがございません。
また、ご推察のように、車種によりシートの位置や角度もさまざまでございます。
従いまして視線の角度もさまざまなために、目安となる数値をご要望いただいたことかと拝察いたしますが、お役に立てず心苦しい限りでございます。
となりました。
違う回答をいただいたH社様からは
恐れ入りますが、ナビ画面の取付高さをご案内できる情報はなく、メータ周辺の風が吹き出されるエアーアウトレットの高さ付近とお伝えさせていただきます。
と具体的な位置の話が伺えました。
そして、一番詳細なコメントをいただけたのがM社様です。
M社様からの回答
ご質問いただきました、ディスプレイ画面の設置高さというような基準につきましては、あいにくお答えできる情報はございませんが、マツダコネクトを例にあげた場合、画面にナビゲーション地図を映しだしておりますことから、従来のセンターパネルに埋め込むタイプよりは高い位置となり、走行中に目線をより動かさなくても視認できるものとなってございます。
マツダでは、高度情報化時代に対応した、新しいコクピットづくりへの取り組みとして、
(1)前方道路から“心”が離れること
(2)前方道路から“目”が離れること
(3)ステアリングから“手”が離れること
以上、3点が運転への集中が阻害され、注意が散漫になる要因と考え、これらを最小化するための技術を取り入れました。
視線移動時間の短縮として、センターディスプレイを視界の妨げにならない程度にできるだけ上方に配置することで対応しており、2013年のアクセラ以降の新世代商品では見下ろし角度を15度にまで小さくし、視線移動の短縮を図っております。
私のような素人の問い合わせにも真摯にご返答いただき感謝いたします。
やはり、現在のクルマは運転視線を大きく動かすことなく情報を得られるよう設計がされていることが確認できました。
遠近両用メガネレンズ内で遠方視線から近方視線までの距離を短くすればするほど、側方の歪みが増してしまうのが宿命だからです。
さぁ どうする!?
運転専用の度数調整と
運転姿勢優先のレンズ設計を融合した
チューニングレンズ
