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金彩と呼ばれる伝統の箔押しの技を現代風にアレンジした商品を制作、販売する『金彩工房(きんさいこうぼう)ちゃこ』の日向野壽子(ひがのひさこ)さんにお話しを伺ってきました。 川越商工会議所がバックアップする第3期チャレンジショップ「夢乃市」に参加、その後16年12月に独立開業を果たした日向野さん。『金彩工房ちゃこ』の店舗はチャレンジショップ「夢乃市」の真向かい。ちなみに店名の“ちゃこ”は日向野さんのニックネームだそうです。 「金彩は、金箔や銀箔で加飾する技術です。着物の柄をより華やかに表現するために金箔や銀箔を押すのです。(着物を手にとって)ここの部分が金彩です。」 金彩は、古くインド、中国から伝来したという説があり、また奈良時代から平安時代にかけて日本に定着したと言われています。現在は京都でのみ伝承され、煌びやかな公家文化を象徴する着物の中に生き続けてきました。 店内を見回すと、金彩でデザインした黒い生地のTシャツが壁にいくつもかけられています。漢字、家紋、和柄などのデザインが鮮やかに輝きます。 「伝統技術である金彩を現代風にアレンジして新しい商品を作ることがお店のコンセプトです。通常の金彩は着物にしますから素材はシルクですが、私たちは綿100%のTシャツにデザインしています。Tシャツは質のいいものを仕入れます。化学繊維が入っているTシャツはダメ。綿100%でないと。手作業によるためすべて限定品で、おかげさまでお客様にたいへん好評です。」 Tシャツの商品化にあたっては、金彩が剥がれにくくなるように箔に独自の工夫を加え、また洗濯の耐用テストを何度も行ったそうです。洗濯ネットに入れて“弱”で洗うなど、いくつかの点に注意すれば、すぐに剥がれてしまう心配はないそうです。 「こちらに川越らしいが商品がありますよ。川越唐桟に金彩を施したオリジナルのカード名刺入れです。今、一番おすすめです。こちらは唐桟の巾着です。サイズは少し多きめです。ほら、これを見て下さい。川越唐桟も柄によって編み方が違うのが分かります。箔ののり方も違うんです。」 川越伝統の木綿織物・川越唐桟の特徴である縞と格子柄の上に、日向野さんのデザインが光ります。川越と京都の伝統がひとつになった魅力的な商品。普段使いにもいいし、プレゼントにもきっと喜ばれるでしょう。観光の方のお土産としても最適だと思います。 「こんな柄でTシャツがほしいとか、巾着がほしいなどご希望があれば考えます。先日もご注文をいただいた方がいましたよ。わざわざ前橋から来てくれた方もいます。とてもうれしいことですね。金彩がもっと多くの人に知られるようにしたいです。」 おわりに、これからの目標や夢は何ですか?と日向野さんに問うと、キラリ!とメガネの奥の優しい目が光りました。 「これからさまざまな材質や柄に取り組んでいきたいですね。やりたいことがいっぱいありますので、挑戦していきます。」 |
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